理想の街づくりを推進

 

 元号が令和に変わって間もない昨年6月、新社長に就任した。「新しい時代が始まるという変わり目を実感しました。一方で10月の台風19号では、当社の営業エリアでも甚大な被害が発生しました。生涯忘れられない年になりました」と振り返る。

 社長就任後、以前からの企業理念「顧客至上主義」を継承しつつ、新たに経営理念として「理想の街、住まい、暮らしをつくる」を掲げた。社員行動方針も分かりやすく、実行に移しやすい内容に改めた。「時代に合った街をつくるという理想に向かい、社員と共に仕事をやり遂げたい」と強調する。

 既存の分譲地では群馬県玉村町の「虹色のマチ TAMAMURA」の販売が好調だ。「群馬は大型分譲地が比較的少ないこともあり、規模の大きさやインフラが高い評価を受けています。街づくりのプロセスに、玉村の歴史や現在活躍する人などの魅力を取り上げ、共感を得られたようです」と話す。県内では都内へのアクセスに優れた小山市の「楽園の森 ひととのや ヴィレッジ」も順調に販売が進んでいる。

 「環境への取り組みは社会的使命」との考えから、2020年は高い省エネ基準をクリアするZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を推進するほか、建築から解体までのトータルの二酸化炭素排出量をマイナスにするLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅への取り組みも加速させる。国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」についても本年度中に具体的目標を決定し、4月から実行に移していく方針だ。 

 これからの時代は少子高齢化や人口減少といった社会環境の変化に加え、大規模災害につながる気候変動など予期せぬ事態も想定される。「今年は新しい時代、新しい流れに対応できるような組織に生まれ変わる一年とします。変わらなければ生き残ることはできません」と強い決意を示す。