「お客さま起点」を徹底

 

 金融機関を取り巻く環境は、長引く金融緩和政策などにより、預金や貸出金といった伝統的金融サービス分野で厳しさを増している。そんな中、足利銀行は、持ち株会社であるめぶきフィナンシャルグループとともに、昨年4月から「第二次グループ中期経営計画」(新中計)をスタートさせた。「2016年10月のグループ発足から3年を経て、第二次中期経営計画では、本格的なシナジー効果を発揮し、グループの業務プロセス・組織体制を中心とした構造改革を進め、経営資源を捻出することを目指しています。セカンドステージとなる新中計でも『お客さまを起点としたビジネス』を徹底していきます」と力強く語る。

 足利銀行は、従来より事業者向けの本業支援を行うコンサルティング強化に注力しているが、昨年11月、中小企業の活躍や地域の発展に貢献したとして、中小企業基盤整備機構から功労者感謝状を贈られた。「企業と真(しん)摯(し)に向き合う事業性評価を起点とした企業支援を根気強く、丁寧(ていねい)に行ってきた成果」と受け止める。

 企業経営には資金調達が重要な要素であることは言うまでもないが、多くの経営者が事業を継続し発展させていくに当たり、生産性の向上、人材の確保、事業承継の問題など、資金面以外のさまざまな課題を抱えている。新中計に掲げた「地域とともに成長するビジネスモデル」は、それらの課題に幅広く質の高いコンサルティングで対応し、「地域のお客さまとともに解決していく」ことと位置づけている。

 昨今、企業経営者の多くが「人手不足」課題を抱えているため、昨年4月、「人材紹介業務」を開始した。「既に200件超のご相談を受けています。ぜひ気軽に相談してください」と呼びかける。

 時代や社会環境が変わっても理念は決して揺るがない。「今後も地域金融機関の使命である『円滑な金融仲介機能の提供』に真摯に取り組んでまいります」