今年も残りあと1日。大掃除に励んでも家の中が片付かないのがこの時季の悩みである。1日10分でいいから毎日取り組んでいれば今ごろ慌てないのに、と悔やむ▼頼りになる存在がハウスクリーニングの専門業者。佐野市の浦野清美(うらのきよみ)さん(52)はこの道30年のベテランだ。内装業「マルヤ」を営む夫の手伝いを発展させて部門化し、育児や介護と両立させてきた▼12月後半は常連客からの予約だけで日程が埋まり、多忙を極める。近年は仕事や子育てに追われる家庭のほか、体が思うように動かなくなったお年寄りからも依頼がくる▼「子どもや孫が正月に帰省する前に、きれいにしたい」と思うのだそうだ。一歩進んで、定期的に家を訪れて掃除をする家事代行や、掃除の前に済ませるべき整理収納も需要が増えているという▼自らのキャリアを生かし、女性の起業を支援しようと、浦野さんはハウスクリーニング士養成の講師活動も始めた。「単に掃除をするだけでなく、どう経営するかを考えて開業する人を育てたい」と熱が入る▼さて、大掃除の時間的余裕がない人は何をすればよいか。「まずは窓拭きを」と答えが返ってきた。「ガラスの曇りが取れれば、部屋が明るくなって気持ちがいいですよ」。新年はすがすがしく迎えたい。せめてわが家も、窓拭きだけは済ませようか。