宇都宮出身の落合恵子さん、21年ぶり小説単行本 「泣きかたをわすれていた」刊行

 宇都宮市出身の作家落合恵子(おちあいけいこ)さんが、21年ぶりとなる小説単行本「泣きかたをわすれていた」(河出書房新社)を刊行した。母の介護を経験し、愛する人を見送り、自らの人生と向き合った先に広がる自由や解放を描いた。エッセーやコラムは書いてきたが、小説からは離れていた落合さん。「人間の生と死を問い直したときに何が見えるか。小説という形で何かを伝えることができたら」と思いを込めた。

 主人公冬子(ふゆこ)は子どもの本の専門店「ひろば」を主宰。認知症の母を在宅介護する日々の中で、幼い頃の記憶や母との思い出がふとよみがえる。家族、友人ら愛する人を見送り、自らの人生と向き合い、最期を見据えていく。

 落合さん自身も2000年から7年間自宅で母を介護し、見送った。