台風19号の影響で栃木市岩舟町三谷の屋外サッカー練習場に山林から土砂が流入し、所有者の日本理化工業所(東京都品川区、大栗崇司(おおくりたかし)社長)が山林の地権者4者と土砂の撤去費用の負担について協議していることが26日、分かった。同社はサッカー関東1部リーグの栃木シティFCのメインスポンサー。撤去費用を2580万円と見積もっているが、地権者側は負担に難色を示している。

 土砂は台風19号が本県に最接近した10月12日夜以降、隣接する山林から大量に流入した。同社が復旧作業を進めているが、現在も敷地の一部が使用できない状況となっている。

 同社は11月上旬、土砂を撤去するよう地権者に文書で要請。同月中旬には、同社が費用を立て替えて撤去工事を行う内容の文書を、工事の見積書とともに地権者に通知したという。

 26日は、両者の初めての話し合いが市内で行われ、同社が現状について説明したという。地権者の1人は下野新聞の取材に「こちらに故意や過失はないのに請求されたら応じられない。そんな高額なお金は払えない」と主張。同社の担当者は「請求を決めたわけではない。行政の補助金も使えないか検討している。できるだけ話し合いで解決し着地点を見いだしたい」と話している。

 同社は2018年、同所の市有地約1・6ヘクタールを購入。人工芝の練習場を整備し、栃木シティFCの運営会社に貸し出している。