台風19号で被害が出た花火大会会場の黒川河川敷=11月2日

 鹿沼市、鹿沼商工会議所などで組織する鹿沼さつき祭り協賛花火大会実行委員会(会長・佐藤信(さとうしん)市長)は26日、同市内の御殿山会館で第1回委員会を開き、来年5月30日に予定していた第47回花火大会の中止を決めた。10月の台風19号で会場となる市中心部を流れる黒川の護岸、河川敷を利用した緑地公園が被災、復旧工事の完了が見込めないため。

 花火大会は実行委と下野新聞社が主催。鹿沼名産のサツキをPRするために開催している「鹿沼さつき祭り」と連動し例年、祭りの初日に開催。県内では最も早い時期の花火大会として大勢の人が訪れている。

 会場となる府中橋から下流の朝日橋、貝島橋周辺は台風により高水護岸、低水護岸とも一部が崩れたほか、緑地公園は芝生が流され大きな石やコンクリート片、流木が散乱している。

 黒川の復旧は河川管理者の県が行う。市などによると来年1月の災害査定後に設計、工事を発注。出水期(6~10月)は休工となるため、緑地公園化は来秋以降という。実行委は黒川河川敷の緑地回復後の開催も検討したが、工期や次回開催までの間隔が短くなるなどの問題で断念。代替会場も公共交通機関や駐車場などで困難と判断した。

 実行委員長の福田義一(ふくだよしかず)副市長は「市内外の多くの方が楽しみにしている花火大会ですが、会場の復旧には時間を要する。ご理解願いたい」としている。

 同花火大会は東日本大震災が起きた2011年、関東東北豪雨の影響で翌年の16年が中止となっている。