児童の登校を見守る小池さん(左)

生徒から花束を受け取る小池さん(右)

登校中の児童と抱き合う小池さん(中央)

児童の登校を見守る小池さん(左) 生徒から花束を受け取る小池さん(右) 登校中の児童と抱き合う小池さん(中央)

 約30年間交通指導員を務めた栃木県那須烏山市金井2丁目、飲食業小池孝子(こいけたかこ)さん(64)が、2学期の終業式に当たる25日をもって引退した。毎朝金井1丁目の横断歩道で登校する児童生徒を見守り続けた小池さん。最後の日に子どもたちから感謝の手紙と花束を受け取ると、「私の方が子どもたちから元気をもらっていた。感激しました」と目を潤ませた。

 小池さんは知人の紹介で、1990年に交通指導員になった。毎朝午前7時ごろから約40分間横断歩道に立ち、烏山小と烏山中の児童生徒が訪れるたびに信号機の押しボタンを押し、横断を見守った。

 25日は気温が氷点下2度の厳しい寒さの中、ブーツと手袋で防寒対策をして、いつも通り役目を果たした。登校班の中に欠けている子がいると「今日は休み?」と確認するなど、子どもたちの体調も気遣った。小池さんに抱きつく児童もいた。

 川俣純子(かわまたじゅんこ)市長や烏山小、烏山中の校長も小池さんの最後の日を見届け、「長い間ありがとうございました」と謝辞を述べた。子どもたちからのプレゼントに小池さんは「ありがとうね」と笑顔を見せた。

 交通指導員としての30年間を振り返り「冬の寒さが苦手だった」と苦笑する小池さん。見守り中に一度も事故がなかったことを誇りに、黄色い横断旗を置いた。