十二支の絵馬を奉納する窪井さん

 さくら市出身の日本画家窪井裕美(くぼいひろみ)さんは、来年用から地元今宮神社(金子立(かねこたつ)宮司)の十二支の絵馬を手掛けることになり、「子」の原画と色紙を奉納した。「初めての経験でとても勉強になった。培ったデッサン力で、来年以降も自分らしい作品を奉納したい」と意気込みを語る。

 数年前に金子宮司から依頼を受け、「子どものころから親しんできた神社。12年間も描かせていただくのは光栄なこと」と今夏に3パターンの原画を仕上げた。本画ではほとんど動物を描かないため動物園でスケッチしたり、絵馬としての存在感を持たせるために墨で輪郭をとるなど、学んだことも多かったと明かす。

 原画に選ばれたのは「一番自分らしい」という親子ネズミを描いた作品。2匹が交わすまなざしには暖かい空気が流れ、金泥で彩色した稲穂など日本画ならではのシンプルな構図と色遣いで存在感を漂わせる。

 1984年生まれ。2012年、再興院展初入選。東京芸術大大学院美術研究科日本画後期博士課程修了。日本美術院院友。東京都在住。