県警が摘発した男が所持していた偽の局員証明書(県警提供)

 特殊詐欺で急増しているキャッシュカードのすり替え盗は短時間の犯行が特徴で、県警が押収した詐欺グループの犯行マニュアルには「すり替える時間は3秒」と示されていた。県警は特殊詐欺と気付かせる機会を奪う狙いがあるとみており、被害に遭った男性は下野新聞社の取材に「相談したり、疑ったりする時間がなかった」と語った。

 12月中旬、県央の男性(88)宅に警察官を名乗る男から「詐欺グループを捕まえた。犯人のリストに名前がある」「金融庁の者にキャッシュカードを渡してほしい」などと電話があった。男性は、自宅に来た男にキャッシュカード1枚が入った封筒を、別の封筒にすり替えられた。