川内村の魅力や村産そば粉を使ったワッフルを紹介する大島さん(右)

 【宇都宮】市出身で福島大教育学部4年の大島草太(おおしまそうた)さん(23)=福島県田村市在住=が、東日本大震災で被災した同県川内村の復興を支援しようと村産のそば粉で作ったワッフルを販売し、併せて村の現状や魅力を発信している。来春から新たにキッチンカーでの全国展開を目指しており、26日までクラウドファンディング(CF)で協力を呼び掛けている。

 川内村は、東京電力福島第1原発事故の影響で一部が避難指示区域に指定された。解除後も、高齢化や農産物の販路確保など課題を抱えているという。

 大島さんは大学1年の時、授業で初めて村を訪れ、6次産業に取り組むフィールドワークに参加した。その後カナダへのワーキングホリデーなどを経験し「海外で福島は被災地というイメージが強かったが、地元では村を活性化させようと積極的に活動している人がたくさんいる。人が温かく、地場産食材が豊富な魅力を伝えたい」と一念発起。そば粉の良さを生かし、若者が気軽に手に取れるようにと、昨年11月からワッフルの試作を始めた。

 住民の意見を取り入れ完成したワッフルは、今年3月から福島県内や都内のイベントなどで販売。今後全国で村をPRするため、キッチンカーを購入する資金などをCFで集めている。

 17日には、大島さんの活動に賛同した宇都宮大国際学部4年吉川(よしかわ)みゆきさん(22)の提案で、宇都宮市峰1丁目の喫茶店でPRイベントを開催した。大島さんは川内村の現状や特産品などを紹介しながら、焼きたてのワッフルを提供。「軟らかい生地にサクサクとしたソバの実が入っていておいしい」「ソバの香りが良い」と好評だった。

 大島さんは「地元の人に、川内村を知ってもらえてうれしかった。今後はさらに多くの人に村の魅力を伝え、実際に行ってみたいと思ってもらいたい」と意気込みを語った。