本番に向けて練習に励む出演者

 【大田原】オペラ「那須與一(なすのよいち)」が22日、那須野が原ハーモニーホールで上演される。同ホール開館25周年特別企画。戦の世を生きた弓の名手・那須与一の名場面を描いた作品が、「与一ゆかりの地」で約20年ぶりに復活する。本県出身者を中心としたオペラ歌手7人のほか、藤原歌劇団や県内のプロ歌手などによる同オペラ合唱団、那須フィルハーモニー管弦楽団など、約60人が地域を挙げて舞台を盛り上げる。

 「那須與一」は上三川高初代校長の成島行雄(なるしまゆきお)さんが、3幕5景の構成で脚本を担当。初演は1992年の県民オペラ創立10周年記念として行われ、98年までに県内外で計6回上演された。

 源氏方の武将である与一が、恩人平知盛(たいらのとももり)を敵の平家方だったことから死に追いやってしまい、最後は命を落とした武士たちを弔うために出家してしまうという物語。屋島の戦いで、与一が船上の扇の的を射落とす名場面も描かれている。

 8日はオペラ歌手と合唱団、オーケストラが合同練習を行った。場面ごとの情景を確認しながら、歌手の伸びやかな歌声に合唱や楽器の音色を重ね、臨場感あふれる舞台に仕上げるため調整を重ねていた。

 与一役を務めるテノール歌手の高田正人(たかだまさと)さん(45)=宇都宮市出身=は「武士としての勇ましさと、世に無常を感じて出家するような繊細さを併せ持つ与一の人間性や、場面ごとの心の揺らぎを表現したい。全ての場面が見所になると思うので、ぜひ足を運んでほしい」と話した。

 午後1時半開演。4時半終演予定。チケットは一般S席3千円、A席2千円。小中高校生は半額。(問)同ホール0287・24・0880。