子どもたちやスタッフと食卓を囲む吉住さん(右前)

 【壬生】JCHOうつのみや病院の医師吉住直子(よしずみなおこ)さん(37)=下野市薬師寺=が代表のボランティア団体「おおるり会」が8月から、壬生町緑町の民家で毎週平日の5日間、子ども食堂を開いている。オープンから4カ月。大学生が学習支援も行う食堂として子どもたちを支えているが、吉住さんは「子どもたちの居場所を安定して運営するために、協力してくれる学生や調理スタッフがほしい」と協力者を求めている。

 吉住さんは足利市出身。父親が病に倒れ経済的に苦しい家庭だったが、周囲の人の助けで学業を続けられた。中学生の時に両親が入院した際は同級生の家から通学させてもらい、大学受験では高校の先生が受験費用を立て替えてくれたという。

 「その時々で困った私を助けてくれた人たちがいた」という経験から地域に貢献したいと思うようになり、子ども食堂の運営を思い立った。おもちゃのまち駅西口近くの民家を借りて、「こども食堂 欒(おうち)の食卓」「勉強部屋 豊蕾(ほうらい)学園」をオープンした。主に通っている子どもたちは小中学生。毎日自習に通う中学生もいるほか、時には高校生も顔を見せる。

 食堂は午後6~8時半。高校生以下は1食100円で、大学生と専門学校生は食事代と200円以上の寄付、社会人は食事代と400円以上の寄付で食べられる。食堂の調理は男性ボランティアが主に担当している。

 獨協医大生の協力による学習支援は予約制で1こま50分1千円。ボランティア活動を通じて知り合った同大3年小林朋子(こばやしともこ)さん(21)ら学生10人がマンツーマンで指導してくれる。

 運営費はほとんど吉住さんの持ち出しだ。運営を助けてくれる学生や調理をしてくれるボランティアも足りないという。「子ども食堂を、子どもだけでなく、地域の人たちの心の置き所や助け合いの場にしていきたい」。吉住さんは子ども食堂にかける夢をこう語っている。