充てん機をフレームとシートで覆った清酒生産ライン=栃木市

FSSC22000の認証書と輸出清酒

充てん機をフレームとシートで覆った清酒生産ライン=栃木市 FSSC22000の認証書と輸出清酒

 清酒「北冠」の北関酒造(栃木市田村町、小田垣俊郎(おだがきとしろう)社長)は11日までに、意図的な異物混入防止など最も厳しい食品衛生管理を求めた国際規格「FSSC22000」の認証を取得した。酒造業界での同認証取得は「関東で初めて」(同社)という。同認証は特に海外で信頼性が高く、輸出を強化している同社は販路開拓の切り札にして輸出拡大を図る方針。

 同社によると、清酒の製造工程は伝統的な設備環境と手作業が多く、業界としても国際規格取得まで取り組みが進んでおらず、同国際規格の取得は一部の大手メーカーのみという。

 同社の製造量のうち輸出比率は3割近い。4年前、納入先でプライベートブランド商品の製造も請け負う米流通大手から、同認証の取得を迫られた。当初、社内では社員の半数が取得の可能性に否定的だった。

 鈴木誠人(すずきまこと)専務は「通常ならクリーンルームのような密閉した空間が必要で、工場まで建て替えないと無理だという意見まで出た」と当時を振り返る。