県北の市立小学校で昨年11月、当時6年担任の男性教諭(42)が、いじめを受けていると訴える男子児童の文章を教室内に数日間掲示していたことが15日までに、市教委などへの取材で分かった。市教委は今年3月上旬、保護者からの訴えで事態を把握し、教諭を厳重注意、指導した。同校の校長と教諭らは保護者らに謝罪し、適切な対応を約束したという。

 市教委や関係者によると、このクラスでは新聞記事を読んで社会問題を考える宿題が継続的に出され、全員分が毎回記名で掲示されていた。

 昨年11月上旬に掲示されたテーマはいじめ問題で、男子児童はいじめを訴える文章を記していたが、そのまま貼り出した。

 教諭は市教委に対し「子どもの気持ちをつかめていなかった。軽率だった」と話したという。教諭は現在、担任を外されている。

 今年1月、保護者からの指摘で初めて学校側が把握し、当時の校長が教諭を指導した。児童は仲間はずれにされていたり、たたかれたりしていたという。2月以降、児童は学校を休みがちになり、保護者が学校の対応や教諭の指導改善を求めて市教委に訴えた。

 教育長は「教師の対応で子どもに苦しい思いをさせて本当に申し訳ない。いじめられる側の立場に立って、一人一人を大切にした教育を進めたい」と話した。