台風19号の記録的豪雨で氾濫した県管理河川の一部で、県の氾濫発生情報が出ていなかったりした問題で、発生情報の発表が大幅に遅れた栃木市の永野川については、市が発生後間もなく情報を県に寄せたものの、県が内部で共有せず発表につながっていなかったことが13日までに、県への取材で分かった。

 県などによると、永野川は10月12日午後8時ごろ、栃木市内で氾濫したとみられる。市は約1時間後、市町の災害発生情報を県に知らせる専用端末「防災情報システム」を使い、永野川の溢水(いっすい)を県危機管理課に報告した。

 しかしその情報は、氾濫発生情報を担当する県河川課に伝わっていなかった。発生情報の発表は発生から約6時間後で、同課は市とは別の情報を基に発生情報を出していた。

 県危機管理課は「各市町から続々と寄せられる情報の優先度を判断し、取捨選択する中で永野川の情報を受け流してしまった」と説明。「河川氾濫の情報の報告、共有についての仕組みを改善したい」とした。