閉店が決まったカインズ栃木店=12日午後、栃木市薗部町1丁目

 ホームセンターのカインズ(埼玉県本庄市)は12日、台風19号の影響で被災し、休業している栃木市薗部町1丁目、「カインズ栃木店」を閉店すると発表した。同店は1978年にカインズの前身「いせやホームセンター」の全国1号店としてオープンし、10月に41周年を迎えていた。台風での被災と店舗の老朽化などから営業を再開せず、閉店を決めたという。

 カインズ広報室によると、同店は永野川の決壊に伴い浸水被害に遭い、台風が本県を直撃した翌10月13日から休業していた。ほとんどの商品が水に漬かり廃棄したほか、泥や草などが店内に流入した。復旧作業を進める一方、閉店についても検討。店舗が老朽化している中、復旧の費用負担や周辺の環境の変化などを踏まえ、閉店を決めたという。

 同店は敷地面積約1万2800平方メートル、売り場面積約3千平方メートル。ホームセンター事業の分社化などで店舗名が変わった。

 カインズ広報室は「営業再開を待っていたお客さまのご期待に沿えず、大変申し訳ない。すべての始まりである1号店は象徴的な、大事な存在だった。長年たくさんのお客さまにご愛顧いただき、営業を続けてこられた」としている。

 栃木市薗部町1丁目 大豆生田孝子(おおまめうだたかこ)さん(62)は畑作業で使う道具を同店で購入していたという。「何十年も前からある店。よく利用していたので閉店すると寂しい」と残念がった。

 一方、同店から南に約4キロの同市大平町下皆川、「カインズ大平店」も台風で被災し休業しているが、18日に本格的に営業再開する。