下野市などで11月下旬から、交通事故の被害者を装う男に治療費を要求される被害が相次いでいることが12日までに、下野署などへの取材で分かった。車で帰宅した際、男に「ぶつかった」などと声を掛けられる被害で、同23日~12月11日に12件あった。うち4件は実際に現金をだまし取られており、県警は詐欺事件とみて調べるとともに、注意を呼び掛けている。

 同署などによると、男は40、50代とみられ、自転車を利用していることもある。車で帰宅してきた住民に、「そこの角でぶつかった」などと声を掛け、手の傷痕のようなものを示して「病院代だけもらえればいい」などと現金を要求するという。

 下野市で7件、上三川町と宇都宮市各2件、小山市1件の被害が確認され、主に夕方から夜にかけ発生している。住民が「警察に通報する」などと話すと、男は立ち去るという。県警は手口が似ていることなどから、同一犯とみて調べている。

 実際にだまし取られた現金は7千円や2万円といい、同署は「現金を支払わず、すぐに通報してほしい」と訴えている。