津久井富雄(つくいとみお)大田原市長は9日の定例市議会で、那須塩原市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長が掲げる「県北20万~30万人都市構想」について「実現に向け支援していきたい」と賛意を示した。「平成の大合併」では北那須7市町村(大田原、黒磯、西那須野、塩原、那須、黒羽、湯津上)の合併が議論されたが、那須塩原市と大田原市、那須町の2市1町に分かれた経緯がある。発言が「令和の合併」の議論の呼び水となるのか、動向が注目される。

 「大いに歓迎すべきことと感じている」。9日の大田原市議会初日。改選された議員を迎えるあいさつの中で、津久井市長は渡辺市長の構想に言及した。

 2週間前、那須塩原市議会定例会の一般質問で渡辺市長は「県北20万人、30万人都市構想のビジョンがある。那須、那須塩原、大田原、日本遺産(のつながり)であれば矢板など那須地区で頑張っていこうと。JR那須塩原駅は拠点になる」と改めて持論を述べた。

 「合併」という表現は使っていないものの、この答弁に敏感に反応したのが、北那須地域合併の将来像を描いてきた津久井市長だ。

 昨年12月の定例市議会で、津久井市長は「合併のタイミングは逸した」と述べていた。その点にも触れた上で「成就するには数々のハードルがあるが、構想実現に向け支援していきたい」と、合併を念頭に連携していくことをにじませた。