佐藤市長(右)に寄付金の目録を手渡した桜井さん

 【宇都宮】果たせなかった妻の思いを託したい-。南高砂町、桜井博康(さくらいひろやす)さん(87)はこのほど、5月に92歳で亡くなった妻初子(はつこ)さんの遺産800万円を市社会福祉基金に寄付した。生前は親元で暮らせない子どもなどの支援を考えていたという初子さん。桜井さんは「子どもに愛情を持っていた妻の願いをかなえたかった」と振り返った。

 初子さんは、かねて虐待など子どもが被害に遭う事件の報道を見るたびに心を痛め、子どもや里親の力になりたいと考えていたという。児童養護施設などへの寄付を検討していたが、特定の施設だけでなく広く社会福祉に役立ててもらいたいという思いがあり、寄付先を決められずにいた。