沖縄県に募金を寄付した黒羽高の生徒たち=11月30日午後、沖縄県庁

 【大田原】正殿などが焼失した沖縄のシンボル首里城(那覇市)の再建に役立ててもらおうと、同県を修学旅行で訪れた黒羽高の生徒が善意を届けた。旅行前に「自分たちに何ができるか」を話し合い、全校生徒から集まった約5万円の募金を先月末、沖縄県庁に持参した。同県の担当者は「遠い沖縄の出来事を共有していただき、本当にありがたい。このような気持ちが復旧への力になる」と感謝している。

 同校の2年生は11月28日~12月1日の修学旅行で、首里城の正殿を見学する予定だった。10月31日に飛び込んできた火災のニュースに衝撃を受けた。

 有志の生徒16人でつくる修学旅行実行委員会はすぐに緊急会議を開催。「首里城に行けなくなったことに落胆するのではなく、自分たちにできることを考えよう」と話し合い、募金が提案されると、全員一致で実施が決まったという。

 全クラスに募金箱を設置したところ、1週間で計4万9578円が集まった。

 修学旅行中の11月30日、生徒会会長の中村聖恋(なかむらせれん)さん(17)、副会長の森谷大(もりやだい)さん(16)、松田聖子(まつだせいこ)さん(17)が生徒を代表して沖縄県庁を訪問した。

 中村さんが文化観光スポーツ部の渡嘉敷道夫(とかしきみちお)観光政策統括監に募金を手渡した。渡嘉敷統括監は「温かいご寄付に心から感謝する。一日も早く復旧を進めたい」と話した。

 中村さんは「全校生徒が沖縄の皆さんを思って一つになり、募金という形で気持ちを届けられた。額は多くないが、少しでも力になればうれしい」と願った。