夜間中学設置に向けて宇都宮市PTA連合会が開いたシンポジウム=1日、同市内

全国の事例を紹介した識者と実践者

夜間中学設置に向けて宇都宮市PTA連合会が開いたシンポジウム=1日、同市内 全国の事例を紹介した識者と実践者

 外国籍の人や不登校経験者の学び直しの場として注目されている夜間中学。全国で開設や計画が相次ぐ中、県内でも早期開設を目指す動きが出ている。宇都宮市で1日開かれたシンポジウム(同市PTA連合会主催)では、多様な人々の生きる力を支え励ます夜間中学の役割と意義が浮かび上がった。

 2016年に「教育機会確保法」が成立し、文部科学省は各都道府県に1校以上の夜間中学設置を目指している。日本語が不自由な外国籍の子どもや不登校の子どもに基礎学力が付いていなかったり社会との関係が希薄だったりすることに危機感を抱いていた市P連は、セーフティーネットの一つとして公立夜間中学に着目。県内での早期開設を求めている。

 ■社会の責務

 全国の夜間中学を調査研究している宇都宮大の田巻松雄(たまきまつお)教授は、シンポジウムで全国初の県立夜間中学計画となる徳島県の事例を紹介。県が主体になることで、十分な教員配置と市町村を越えた広域からの受け入れが図れるという。