災害ごみが残る永野川緑地公園で泥のかき出しを1人で続ける町田さん

災害ごみが残る永野川緑地公園で泥のかき出しを1人で続ける町田さん

災害ごみが残る永野川緑地公園で泥のかき出しを1人で続ける町田さん 災害ごみが残る永野川緑地公園で泥のかき出しを1人で続ける町田さん

 【栃木】昭和町、町田紘一(まちだこういち)さん(78)は、市内で台風19号による被害が発生した直後の10月14日からほぼ毎朝、永野川の決壊地点に近い永野川緑地公園の清掃ボランティアを1人で続けている。約20年前から、同公園の清掃を行っている町田さん。慣れ親しんだ公園の悲惨な姿を目の当たりにし、いても立ってもいられなくなった。かつての姿を取り戻すべく、泥かきに汗を流している。

 町田さんが清掃ボランティアを始めたのは、Uターンで地元に戻って間もない約20年前。息子の愛犬の散歩で同公園を訪れたのがきっかけだった。

 「犬のふんが多いのが気になった」と毎朝散歩中に掃除をしていると、次はごみや落ち葉が気になってきたという。毎朝ごみ拾いを続けていくうちに、次第に清掃が習慣に。きれいになっていく公園を見ながら、愛着も芽生えてきた。

 惨状を目の当たりにしたのは、台風19号の本県直撃2日後の10月14日。背の高さくらいに水の跡が残り、一面は泥だらけ。多くの流木が木に引っかかっていた。「ひどい。こんなになっているとは」

 まずはトイレの清掃から始めた。当時、同公園では自衛隊が災害ごみの集積などの作業をしていた。「トイレが使えれば安心だと思うから」と泥をかき出し、何とか使えるようにした。その後も雨以外の日は毎朝、流木や泥の片付けを行っている。

 11月下旬の時点で、公園の東駐車場には、まだ大量の災害ごみが山積みされている。町田さんは「『栃木の公園はきれいだ』って言われたいからね」。今日もスコップを手に、愛する公園へ向かう。