川風が吹く中、天日干しされるえとの藍染め生地=4日午前10時45分、大田原市黒羽向町

 来年のえと「子(ね)」を描いた壁掛け作りが、大田原市黒羽向町の藍染め店「紺屋」で最盛期を迎えている。

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 江戸末期から続く老舗の8代目、小沼雄太(おぬまゆうた)さん(34)がデザインから染色、天日干しまでを1人で担う。今年は10種類の柄を使い、かわいらしいネズミを複数の三角形で表現した。「子孫繁栄と家運に恵まれることを願い、夢の広がりをイメージした」と小沼さん。

 今年から店舗近くの那珂川のほとりに作業場を移し、作業は11月中旬から本格化した。4日は冬晴れの下、ゆったりとした川の流れと八溝の山々を背に、藍染めした長さ約8メートルの生地を干す作業が続いた。

 生地は縦約76センチ、横約48センチに切り分け、壁掛け約200枚を同店で販売する。小沼さんは「来年は東京五輪で盛り上がると思うが、大田原も盛り上がる年にしたい」と夢を描いた。