多くのファンに見守られながら真岡駅を出発し、下り線を最終走行するC11形

市民代表の家族から花束を手渡される内木機関士(左)

「ありがとうC11」と書かれた垂れ幕に大きな拍手が湧いた記念式典

多くのファンに見守られながら真岡駅を出発し、下り線を最終走行するC11形 市民代表の家族から花束を手渡される内木機関士(左) 「ありがとうC11」と書かれた垂れ幕に大きな拍手が湧いた記念式典

 【真岡】真岡鉄道のSL2両のうち、1998年から運行してきた「C11形」が1日、下館-茂木駅間を最終走行した。「C12形」との最後の「重連運転」から約1週間。真岡駅では「ありがとうC11」と銘打った記念式典も行われ、駆け付けた多くの鉄道ファンや関係者が21年間にわたり芳賀地区の観光などに貢献してきたC11形に感謝し別れを惜しんだ。

 「Last Run」の文字が入ったヘッドマークを装着したC11形は午前11時ごろ、式典が行われる真岡駅下りホームに到着。市民を代表して根本、公務員梅沢裕之(うめざわひろゆき)さん(42)ら家族4人が最終走行を担当する内木克彦(ないきかつひこ)機関士(43)に花束を贈呈した。

 引き続き真岡線SL運行協議会長を務める石坂真一(いしざかしんいち)市長らがくす玉を割ると、「ありがとうC11」などと書かれた垂れ幕が下がり、ホームは大きな拍手に包まれた。この日は延べ約500人が乗車した。

 協議会によると、98年に新潟県水原町(現阿賀野市)から市がC11形を譲り受け、週末を中心に2両体制で運行してきた。しかし1億円を超える多額の検査費用などから2両体制の維持は困難と判断。今年3月、譲渡先を探していたC11形の一般競争入札が行われ鉄道会社1社が入札した。今月9日から定期検査に入り、検査中に譲渡契約が成立する見込みとなったため最終走行を決めた。

 無事大役を務めた梅沢さんは「小学1年と幼稚園児の息子2人がSL好きで真岡駅によく見に来た。C11がなくなるのはとても寂しいが、譲渡先で活躍してほしい」と話していた。