男子6区、初優勝のゴールテープを切った市貝の横田(右)とたすきを受ける東陽3区の吉浜(左)=横浜八景島シーパラダイス

男子6区、初優勝のゴールテープを切った市貝の横田=横浜八景島シーパラダイス

男子6区、初優勝のゴールテープを切った市貝の横田(右)とたすきを受ける東陽3区の吉浜(左)=横浜八景島シーパラダイス 男子6区、初優勝のゴールテープを切った市貝の横田=横浜八景島シーパラダイス

 第28回関東中学駅伝競走大会は1日、横浜市の八景島・海の公園周回コース(男子6区間=19・95キロ、女子5区間=12・48キロ)で行われ、男子の市貝が1時間1分2秒で初優勝を飾り、三島が準優勝。女子は初出場の東陽が42分19秒で準優勝し、大田原が3位。県勢は出場した男女全8校が入賞を果たす初の快挙を成し遂げた。

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 男子市貝は1区薄根大河(うすねたいが)が区間賞の走りでトップに躍り出た。4区を終わって三島に4秒差まで追い上げられたが、5区足立開生(あだちかいせい)、6区横田銀牙(よこたぎんが)の力走でリードを広げ、16秒差で逃げ切った。女子東陽は1区渡辺来愛(わたなべくれあ)が3位でつなぎ、2区宇賀神向日葵(うがじんひまり)の区間賞の走りで2位に浮上。その後も粘りの走りで順位をキープした。

 このほか、男子の厚崎が4位、西那須野が7位、女子の三島が4位、市貝は5位だった。11月の県大会で優勝した男子の市貝、女子の大田原は15日、滋賀県竜王町の希望が丘文化公園で開かれる全国大会に出場する。

 駅伝王国「栃木」の王者が強さを見せ付けた。

 2年連続7度目の出場となった男子の市貝が県大会に続いて1区からトップを守り抜き、堂々の初優勝。アンカー横田銀牙(よこたぎんが)は「町の人たちへの恩返しになるレースができた」と頬を緩ませた。

 1区を走った主将の薄根大河(うすねたいが)が「集団にのみ込まれないように」スタートダッシュを決め、2位に16秒差をつける区間賞。その後は各区間2~8位でたすきをつなぎ、2位三島に16秒差をつける1時間1分2秒でフィニッシュ。薄根のつくった貯金を最後まで守り切った。

 町民の期待が力になった。県大会優勝を果たした直後から、「近所の人から『頑張ってね』と声を掛けられるようになった」という横田。薄根は「緊張せずにチーム一丸となれた」と勝因を振り返った。

 初のタイトルに加え、これまで同会場で行われた大会記録を1分24秒も更新。関東各都県の関係者から強さを称賛されたが、本気で日本一を狙うチームに過信はない。2区8位の五味渕結斗(ごみぶちゆいと)は「実力不足だった」、3区2位の鈴木柊太(すずきしゅうた)は「チームにもう一押し勢いを与えたかった」と勝利の喜びの中で反省も忘れない。

 15日の全国大会でも優勝候補の一角に挙げられる市貝。薄根は「まだ力を出し切れていない部分がある。互いに高め合って頂点を目指したい」と意気込みを新たにする。全国の強豪を相手に王国の底力を証明する。

 冬の八景島にフレッシュな笑顔の花が咲いた。女子の東陽が初出場で準優勝の快挙を達成。アンカーの立川千聖(たちかわちさと)は「県で優勝を逃した分、関東では3位入賞を目標にやってきた」と声を弾ませた。

 関東の強豪にも真っ向勝負で挑んだ。1区渡辺来愛(わたなべくれあ)が「1秒でも速くつなげたい」と粘ってトップと9秒差の3位と好走。2区宇賀神向日葵(うがじんひまり)は「何が何でも先頭に食らい付く」。ラスト700メートルから気迫のスパートで2位に引き上げ、3区吉浜小羽音(よしはまこはね)、4区永島梓(ながしまあずさ)の1年生コンビも粘って順位をキープした。

 特別な思いで臨んだのは5区立川。全国大会出場を懸けた県大会では、ラスト1キロで大田原の選手に抜かれ2位。「タイムを落とさず、前だけを見て走った」。この日は後続の大田原、三島を振り切り、念願の県勢1位でフィニッシュ。思わず涙があふれた。

 レースを見守った並木幹太(なみきかんた)副顧問は「走ることが大好きで、何事にも全力の子たち。今までの努力が光った」と称賛。今大会が最後となる3年生の立川と宇賀神は、「これからも仲間を大切に頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。東陽の新たな歴史はここから始まる。