「国際サシバサミット2019市貝」/サミット宣言を採択後、手を重ねる市貝町の入野正明(いりのまさあき)町長(左から2人目)ら、国内外の首長と関係団体の代表=25日午後、市貝町文谷

 里山の猛きん、サシバの保護や生息環境の保全について、保護団体や研究者、行政が国境を超えて考える「国際サシバサミット2019市貝」(同大会実行委など主催)が25日、サシバの国内有数の繁殖地である市貝町の小貝小で開幕した。同町とサシバの渡りの経由地、沖縄県宮古島市、越冬地のフィリピンの市長らが、大会参加者とともにサシバの保護と地域社会の持続的発展へ向けて協調することなどをうたった「サミット宣言」を採択した。

 国際サシバサミットは初開催。海外からはサシバの越冬地フィリピンのパンプローナ市のサンパガ市長や同国のサシバ保護団体等の代表のほか、経由地の台湾から保護団体が参加した。青森から沖縄まで国内各地の保護団体や研究者、県や県内各市町の関係者らを含め約250人が参加した。

 市貝町内からは里山の自然を生かしたグリーンツーリズムを実践するサシバの里協議会や有機農業の実践農家、地域おこし団体など4団体が壇上で発表し、サシバのすむ良好な自然環境の保全と活用のための活動を報告した。

 「首長サミット」では、フィリピン、台湾の両地域の代表に加え、入野正明(いりのまさあき)町長、宮古島市の長浜政治(ながはままさはる)副市長がこの日行われたさまざまな報告を総括。司会の東淳樹(あずまあつき)岩手大農学部講師が、里山環境に国境を超えた共通点があるとし「人間の農的な暮らしで守ってきた自然を、人間が適切に手を入れながら守る必要がある」などとまとめた。

 26日には、参加者が同町内の自然や文化に触れる体験をする。