日光の諸仏諸神に祈る「延年舞」

日光の諸仏諸神に祈る「延年舞」

 1170年の歴史があり、天下泰平などを日光の諸仏諸神に祈る秘舞「延年舞(えんねんのまい)」が17日、日光市山内の世界遺産日光山輪王寺・本堂「三仏堂」で奉納された。

 延年舞は、天台宗の名僧円仁(えんにん)が848年に日光へ伝えたとされる。当初は大みそかから正月にかけて、仏教の守護神「摩多羅神(またらじん)」へささげたが、日光東照宮ができた江戸時代以降は東照宮春季例大祭に先駆けて舞うのが通例となった。

 同日午前9時、太鼓の合図で輪王寺の僧侶たちが入堂。かぶとの形に折り込んだ白布や緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)に身を包んだ若手住職2人がヒノキの舞台に立ち、「延年頌(じゅ)」という声楽のような読経に合わせて足を踏み鳴らすなどの独特な舞を披露した。

 初めて鑑賞したという同市御幸(ごこう)町、主婦深谷宏美(ふかやひろみ)さん(41)は「素晴らしい舞だった。長い伝統が感じられ、衣装もすてきだった」と感動した様子で話した。