福田富一(ふくだとみかず)知事が県民と直接対話する「知事と語ろう!とちぎ元気フォーラム」が26日、宇都宮大陽東キャンパスで開かれ、宇大地域デザイン科学部の学生約80人が県のブランド力や県民性などについて福田知事と意見を交わした。
低迷する「都道府県魅力度ランキング」に関連し、奥ゆかしいとされる県民性について福田知事は「背景には豊かさがある。農業も林業も商業も、昭和までは生活が成り立ち、競わない県民性があった。バブル崩壊以降は、PRしないとお客さんが来てくれなくなった」との見解を示した。
これに対し、学生側からは、中心市街地の緑被率の低さや文化交流の機会の少なさを挙げて「心の豊かさ、文化的な豊かさという視点が抜けている」との指摘があった。福田知事は郊外に自然が多いことや、県や市町が多様な文化事業を展開していることを紹介した。
そのほか宇都宮市などが進める次世代型路面電車(LRT)事業について問われると、「世界に誇れる地域づくりができるのではないか」との持論を述べた。最後に「学生の皆さんの力も栃木県政の中で生かしてもらいたい」と呼び掛けた。