日光一文字の写しと宮入さん

 【日光】福岡市博物館が所蔵し、1500年代まで日光二荒山神社に奉納されていた国宝の太刀「日光一文字」の写し(模作)が26日、同神社に奉納された。

 現在行われている同神社本殿の保存改修工事に合わせ、長野県無形文化財保持者の刀匠宮入法広(みやいりのりひろ)さん(63)に製作を依頼し、5年間かけて完成した。

 宮入さんは、元の太刀が鎌倉時代の完成時よりも短くなっていることを調査で突き止め、写しは元の太刀よりも数ミリ長くした。刃文の美しさに特徴があり、宮入さんは「刃文の細かい部分までは再現できなかったが、全体的な雰囲気を重視して作り上げた」と胸を張る。

 同神社は来年5月末まで境内の「神苑(しんえん)」で実物を展示する。製作を監修したメトロポリタン美術館の小川盛弘(おがわもりひろ)名誉特別顧問(73)は「本物に限りなく近い物。たくさんの人に見てほしい」と呼び掛けている。