カレーとポテトサラダを皿に盛り付ける参加者

カレーを皿に盛り付ける参加者

アルファ米を炊いてさらに盛り付ける参加者

カレーとポテトサラダを皿に盛り付ける参加者 カレーを皿に盛り付ける参加者 アルファ米を炊いてさらに盛り付ける参加者

 【大田原】台風19号による蛇尾川の堤防決壊現場付近にある北大和久の特養老人ホーム「やすらぎの里・大田原」は24日、初めて地域住民と合同で炊き出し訓練を行った。

 同ホームは先月13日、周辺道路が冠水して一時孤立状態になった。施設長の伊藤清幸(いとうきよゆき)さん(70)は「いざというとき、職員がすぐ施設に駆け付けられない状況も起こりうると分かった」と振り返る。

 台風の経験を受け、訓練は災害時に避難先として地域住民を受け入れつつ、炊き出しなどの災害対応を住民にも協力してもらいながら行える体制を整えようと実施された。

 雨が本降りになる中、雨具を着込んだ同ホーム職員や赤瀬北大和久自治会のメンバーなど約30人が参加。3班に分かれて作業を進め、同ホームの利用者の分も含めて85食分を用意した。

 テントの中にテーブルやガス台を設置してお湯を沸かし、フリーズドライのみそ汁や、水やお湯をかけて食べる「アルファ米」を作った。米をよそった皿に、レトルトのカレーと缶詰のポテトサラダを手際よく盛り付けた。一般的な食事が難しい利用者にはおかゆなどのソフト食も用意した。

 訓練に参加した赤瀬、農業五月女俊一(そうとめしゅんいち)さん(71)は「いざというときは地域内で助け合うことが大事。貴重な経験になった。あらかじめ役割分担を明確にしておくことが重要だと感じた」と話していた。