NTT今市ビルの車中泊用駐車場

 NTT東日本(東京都新宿区)はこのほど、キャンピングカーなどでの車中泊のためのスペースとして、同社が保有する栃木県日光市内の不動産駐車場の有料での提供を始めた。運用には情報通信技術(ICT)を活用し、観光振興にもつなげたい考えだ。

 車中泊スポットの検索・決済を行うCarstay(カーステイ、東京新宿区)と、NTTグループの保有駐車スペースのICT化を推進するNTTル・パルク(東京都台東区)と連携し、事業化した。

 提供される駐車場は、NTT今市ビル(今市)の4台分と、川治電話交換センター(鬼怒川温泉滝)の2台分。料金は1泊1500円。予約はインターネットで行う。10月17日から11月13日までに、計3台の利用があったという。

 背景には、近年の車中泊での旅行スタイルの増加がある。一方で、道の駅などの施設では車中泊車両による長時間占有の問題が起きており、市内でも奥日光の県営無料駐車場などでキャンピングカーの停泊が目立っている。車中泊スペースの提供により問題改善が期待でき、宿泊施設が限定されるペット連れの観光客や外国人の利用も見込んでいる。

 NTT東日本は8月、市とICTを活用して地域社会の課題解決に向けた連携協定を締結。行財政改革と観光振興などの分野で実証実験を重ねている。利用者の観光目的、周辺施設の利用状況、購買物などのデータを収集しながら、市の観光政策に反映させる。

 同社広報室の担当者は「観光客の多い日光での実績をベースに、ほかの自治体にも(車中泊スペースの提供を)広げていきたい」と話している。