塩沢さん

サンタクロース姿で貧困撃退を訴える参加者たち(2018年12月22日)

塩沢さん サンタクロース姿で貧困撃退を訴える参加者たち(2018年12月22日)

クリスマスシーズンの街なかを、大勢のサンタクロースが子どもたちの貧困撲滅を訴えるチャリティーイベント「サンタdeラン&ウオーク」。4回目となる今年は、12月22日に開かれる。1日サンタたちの願いは世界を変えるのか-。実行委員長を務める塩沢達俊(しおざわたつとし)さん(54)に思いを聞いた。

 「子どもたちを笑顔にしよう」。2018年12月22日、サンタやトナカイに扮(ふん)した参加者がプラカードを手に、オリオン通りなどでパレードした。サンタの集団を見て、喜ぶ沿道の子どもたち。「サンタdeランは空気感がいい。準備は大変だけど、後味がいいんです」。塩沢さんはこう魅力を語る。

 ■複雑化する課題

 サンタdeラン&ウオークは3年前に始まった。「困っている子」は7人に1人-。ちょうど、経済的困窮で学習や就職の選択が損なわれる「相対的貧困」が、社会でクローズアップされ始めた時期だった。

 実行委員会は、子どもたちの食事や学習面などをサポートする県内の11団体で組織。各団体による懸命な取り組みが続く一方、「課題は複雑で深刻になってきている。団体ごとの活動だけでは限界を迎えていた」と塩沢さん。そんな中、とちぎボランティアネットワークが団結を呼び掛け、誕生したのがこのイベントだった。

 ただ、各団体とも目の前の課題で手いっぱい。負担感を懸念する声は、もちろんあった。だが、1回目を開催してみると、サンタとして約80人が集まり、寄付も200万円を超えるなど大きな手応えがあった。「一人だと動かない社会の課題も、みんなが力を合わせれば大きなてこになり、動かせると実感できた」