大田原市が、市の二大イベント「大田原マラソン大会」と「大田原与一まつり」を休止する方向で検討していることが20日、分かった。休止期間は、東京五輪がある2020年から「とちぎ国体」が開かれる22年までの3年間を想定。新市庁舎建設などに積極投資を行った財政状況を考慮し、市の事業全般の抜本的な見直しに着手する。

 大田原マラソンは1988年、フルマラソンでは県内唯一の日本陸連公認大会として始まった。若手の登竜門として、上位入賞者をパリマラソンに派遣している。延べ8万5千人以上が参加し、地域活性化にも一定の役割を果たしてきた。

 ただ、近年は各地で市民マラソン大会が開かれるようになるなど、環境も変化してきた。23日に開かれる32回大会の参加者は、前回より約650人少ない約3500人となった。

 与一まつりは、市などが中心の実行委員会が毎年主催する市内最大の夏祭り。今年8月に39回目が行われた。弓の名手、那須与一(なすのよいち)をたたえる夏の風物詩として市民に親しまれている。近年は猛暑のため、目玉である武者行列に参加する市内各小学校の児童らの熱中症対策が課題となる側面もあった。

 こうした状況を踏まえ、市は二つの行事を休止して今後の在り方を検討し、規模や開催時期などについて見直しを進める方向だ。

 20日の定例記者会見で、津久井富雄(つくいとみお)市長は「五輪、プレ国体、国体と対外的なビッグイベントがめじろ押しになる。今までやってきた行事などを既得権のようにやり通すということでいいのかどうか。いったんご破算にするくらいの気持ちで、全ての業務の見直しを議論したい」と述べた。