幕末に作られたとみられる本を栃木高に寄贈した石橋さん(右)と沼尾教諭

 【小山】市内の旧家の土蔵から幕末に作られたとみられる教科書などが多数見つかり、このほど栃木高へ寄贈された。論語や孟子など、寺子屋で学ぶ当時の子どもたちが使った本から日本外史、十八史略、唐詩選などの教養本もあり、その数は約40冊。東京都内で発行された大正時代の新聞も数十枚見つかった。専門家は「これだけ保存状態の良いものがまとまって見つかるのは珍しい」と話している。

 本を寄贈したのは間々田、無職石橋米造(いしばしよねぞう)さん(82)。寒川の実家の土蔵が東日本大震災で一部崩れて取り壊されることになり、中を整理したところ長持(ながもち)の中にしまわれていたという。幾つかの本の裏表紙には、祖父の信吉(のぶきち)さんの名が書かれている。生年は不明だが、信吉さんは幕末の生まれ。後に当時の寒川村議会議員を務めたという。