おとりアユを入れておく引き船。ミンクは入り口からアユを捕ろうとしたとみられる

 【那須塩原】市内の那珂川流域で数年前から、釣り人の「おとりアユ」が消えるという被害が報告されている。今秋には特定外来生物「アメリカミンク」の死骸が、友釣り用のおとりアユを入れる道具「引き舟」の中で見つかり、関連を指摘する漁業関係者らは警戒を強めている。

 9月30日、本郷町の晩翠橋下流で、長さ約40センチの引き舟からアメリカミンクの死骸が見つかった。中にはおとりアユ4匹ほどが入れてあり、アメリカミンクは舟の10センチほどの穴から入り、出られなくなったとみられる。

 那珂川北部漁協黒磯支部によると、3年ほど前から黒磯、鍋掛地区の那珂川流域で、引き舟からアユがいなくなる被害が報告されていた。昨年は8件ほど、今年は3件ほどあったという。また同時期から「ネズミより大きな黒い動物」の目撃も報告されるようになった。

 松本英樹(まつもとひでき)支部長(56)は「このような被害はこれまで聞いたことがなかった。アメリカミンクだけの仕業なのかも含め、しばらく様子を見守りたい」と話す。今年のアユ釣り解禁期間は今月上旬で終了したが、台風19号による影響も含め、注視していく考えだ。