講演するSUBARU航空宇宙カンパニープレジデントの戸塚氏=11日午後、宇都宮市内

 会員制組織「しもつけ21フォーラム」の11月例会(下野新聞社主催)が11日、宇都宮市内で開かれた。SUBARU(スバル)常務執行役員航空宇宙カンパニープレジデント兼宇都宮製作所長の戸塚正一郎(とづかしょういちろう)氏(59)が「航空機事業の歴史と展望~SUBARUの取り組み」と題して講演した。

 中島飛行機を前身とする同社は宇都宮製作所で戦時中、戦闘機「疾風(はやて)」を生産した。戦後、富士重工業として自動車と航空機の事業を発展させ、2017年に社名を「SUBARU」に変更した。

 宇都宮が拠点の航空機は、中央翼など米ボーイング社旅客機の部位、防衛省向けのヘリコプター、固定翼機、民間向けヘリコプターなどを設計から製造まで手掛ける。「国産初のジェットエンジンなど技術への挑戦と自由闊達(かったつ)な社風があり、モノづくり思想のDNAは安全性など自動車にも受け継がれている」と述べた。

 新たなモビリティーの開発にも取り組んでおり「車と飛行機、ヘリのシナジー(相乗効果)を生かして世の中のニーズに応えられるようにしたい」と加えた。

 県内には約90社の協力工場があり、「それぞれ成長しながら一緒に仕事をしてきた。この形をずっと続け、地域全体に貢献していきたい」と地域との共生を強調した。

 戸塚氏は福岡県出身。東京大工学部卒。17年から現職。