天皇、皇后両陛下のパレードのテレビ中継に見入る被災者ら=10日午後、栃木市

 天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が行われた10日、台風19号の被災者の中には避難所のテレビで、パレードの様子を見守る人もいた。避難生活が長引く被災者からは「元気をもらえた」などとの声も上がった。

 約40人(10日時点)が身を寄せる栃木市薗部町2丁目の「とちぎ西部生きがいセンター」。パレード開始時刻の午後3時が近づくにつれ、テレビの前に続々と人が集まった。

 「とっても楽しみ」と話すのは同市薗部町3丁目、堀江(ほりえ)ミサさん(80)。この日はパレードの中継を見るため、浸水した自宅の片付けを午前中で切り上げた。パレード中に時折、車内で言葉を交わす天皇、皇后両陛下の姿に「仲の良い様子が伝わってくる。すてきですね」。パレードを見届け「元気をもらえた。また頑張ろうと思えた」と受け止めた。

 自宅が浸水被害に遭った同市柳橋町、丸山千代(まるやまちよ)さん(81)は「早く家に帰りたい」と思いながら避難生活を送っている。「両陛下の笑顔が見られて良かった。台風の大変さを忘れられた」と柔らかな表情を浮かべた。