台風19号でグラウンドが被災した県内高校の野球部を支援しようと、野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)は7日、県高校野球連盟に硬式球1200球を寄付した。対象は栃木工業、栃木商業、白鴎大足利の3校で近日中に球団から400球ずつ届ける予定という。
各校は近隣河川の増水でグラウンドや野球道具が水没するなどし、練習もままならない状況が現在も続く。寄付は球団からの申し出で決定。栃木GBが練習や公式戦で使用した硬式球が贈られる。
栃木GBの藪下和弘(やぶしたかずひろ)球団代表と坂巻博志(さかまきひろし)統括本部長ら4人が県高野連事務局のある宇都宮工業を訪れ、目録を寄贈。坂巻統括本部長は「球団内で『地域の子どもが困っているのでは』という話になり、早急に動いた」と経緯を説明。藪下代表は「(硬式球は)チームが優勝を目指して使用したもの。部員には勇気を持って、団結して頑張ってほしい」とエールを送った。
県高野連の小林綱芳(こばやしつなよし)会長は「各校の部員らは心が折れそうな状況に置かれている。そんな中で栃木GBの支援は心強い」と感謝していた。