資源ごみなどの収集が停止している影響で、自宅の物置でビンやペットボトルを保管している女性=6日午後、佐野市植上町

 台風19号で発生した災害ごみの処理を優先させるため、佐野市は資源ごみなど一部家庭ごみのステーション収集を、10月21日から市内全域で停止している。収集が止まってから約2週間。市民は「災害だから理解するが…」と受け止める一方、再開時期が分からない状況に困惑する声も。市は早期の再開に向けて、調整を進めている。

 

 市がステーションでの収集を停止しているのは、不燃ごみ、資源ごみのほか、乾電池などの有害ごみ。秋山川の堤防決壊などで被害が大きかった地域の住民を支援するため、不燃ごみなどの回収車をその地域の災害ごみに当てている。燃えるごみは通常通り、ステーションで収集している。

 「台風で大変な時だから仕方ないですよね」。市植上町、パート従業員女性(64)はペットボトルやビン、カンなどを家の物置で保管している。量が増えてきたため6日は、ビンなどを市内のごみ焼却施設「みかもクリーンセンター」へ持ち込んだ。市は持ち込んだ場合は収集するが、手数料はかかる。女性は「収集停止がいつまでなのか分かったらいいけれど…」と再開時期が見通せず戸惑いを隠せない。

 市内のスーパーのリサイクルコーナーへペットボトルを持ち込んだ市戸奈良町、パート従業員女性(40)は「ごみ収集場所へ出すか、ここに持ってくるかだけの違い」とし収集停止の影響はそれほど感じていない。「とりあえず今は、災害ごみの処理が早く進んでほしい」

 再開の時期について、同市の担当者は「被災者の支援が最優先。被災地の災害ごみの片付けが進んだ時点で、ステーション収集を再開したい」としている。

 一方、栃木市や足利市は通常通り、ステーションで家庭ごみの収集を行っている。鹿沼市もステーション収集を実施しているが、災害からの早期復旧を目指し、3日は鹿沼市環境クリーンセンターで家庭ごみの受け入れを休止した。