足利市大前町のアパートで昨年6月、カンボジア国籍の男性=当時(30)=を刃物で刺して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた千葉県八街市文違(ひじかい)、スリランカ国籍、作業員男性被告(35)の控訴審判決公判が6日、東京高裁で開かれた。若園敦雄(わかぞのあつお)裁判長は「(被告は自らに危険が及ぶと思い込んでおり)誤想防衛が成立する」などとして懲役3年、執行猶予5年とした一審宇都宮地裁の裁判員裁判判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 一審判決は、危害を加えられると思い込んだ男性被告が、行き過ぎた防衛行為で被害者を包丁で刺し、出血性ショックで死亡させたと認定していた。