授業が再開し、食堂で給食を楽しむ栃木特別支援学校の生徒たち=5日午前、栃木市皆川城内町

自校に戻り授業を再開した粕尾小児童

授業が再開し、食堂で給食を楽しむ栃木特別支援学校の生徒たち=5日午前、栃木市皆川城内町 自校に戻り授業を再開した粕尾小児童

 台風19号で被害に見舞われた栃木特別支援学校(栃木市)と鹿沼市粕尾小で自校授業を再開した5日、校舎内に児童生徒や教職員の笑顔と歓声が戻った。「ただいま」-。この日を待ち望んでいた子どもたちは、復旧支援に汗を流した教職員ら関係者に感謝した。

 ■栃木特別支援学校

 栃木特別支援学校では、小学部から高等部まで約250人の児童生徒が登校し、久々の級友との再会や給食などを楽しんだ。

 同校は河川の氾濫に伴い校舎は管理棟や寄宿舎棟など1階の多くの部屋が10センチほど、体育館も一部が床上浸水した。

 台風直撃から一夜明けた10月13日から教職員約100人で清掃を開始。床や備品の清掃や消毒、乾燥などに苦労したが、自衛隊の協力も得て再開にこぎつけた。高等部3年宮内三葉(みやうちみつは)さん(17)は「みんな元気そうでほっとした。学校が心配だったが、先生たちが清掃してくれて安心しました」と笑顔を浮かべた。

 一方、寄宿舎などは閉鎖中。ハウスで育てていた野菜も浸水し、今月16日の学校祭「しらさぎ祭」も中止となった。植木佳己(うえきよしみ)校長(58)は「再開はうれしいが今後どういう影響が出てくるか心配。県と連携し安全第一でやっていきたい」と前を向いた。

 ■鹿沼市粕尾小

 粕尾小は全児童37人が元気に登校し、校舎に歓声が響いた。

 午前7時半すぎ。同校の江口秀彦(えぐちひでひこ)校長(57)は、校門で児童一人一人にハイタッチをして出迎えた。視聴覚室での全校朝会で江口校長は開口一番「お帰りー」といつもと違うあいさつをし、全児童は大きな声で「ただいまー」と返した。

 早速授業を受けた6年中村柊之介(なかむらしゅうのすけ)君(11)は「自分の学校はやはりいい。早く体育館が元通りに戻ってほしい」と話し、4年関口愛(せきぐちあい)さん(10)も「これまで長かった。戻れてうれしい。好きな縄跳びをしたい」と笑顔を見せた。

 粕尾小付近は裏山が崩れ土砂、流木が流れ込んだ。体育館と校庭の一部は土砂があり当面利用できないため、約2キロ離れた粕尾コミュニティセンターの体育館利用を計画している。