和泉市長に災害見舞金を手渡した大分県日田市の河野教育次長(左)

 【足利】台風19号を巡り、「近世日本の教育遺産群」で日本遺産認定を受ける市と水戸市、大分県日田市、岡山県備前市の間で、支え合いの輪が広がっている。2017年の九州北部豪雨などで被災した日田市は5日、「助けてもらった。恩返しがしたい」と市に災害見舞金を届けた。

 4市の教育遺産群は史跡足利学校と水戸市の旧弘道館、備前市の旧閑谷(しずたに)学校、日田市の咸宜(かんぎ)園跡など。備前市も4日、市と市議会、市職員から計42万5千円を市に贈った。日田、備前両市は同じく被災した水戸市にも同様の支援を行っている。

 日田市の河野徹(かわのとおる)教育次長は5日、足利市役所を訪れ、和泉(いずみ)聡(さとし)市長に見舞金50万円を手渡した。和泉市長は被災直後に原田啓介(はらだけいすけ)日田市長からメールで災害ごみ対応などの助言をもらったことを明かし「ありがたかった」と感謝した。

 日田市は12年と17年の九州北部豪雨で被災。17年は浸水、損壊など約1400軒の住家被害が出たという。足利市内の被災地を見た河野教育次長は「災害ごみの片付けは早かったようだ。一面の農地が広範囲に冠水した様子には驚いた」と話し「加勢したい。力を合わせてやっていきたい」と話した。

 市は九州北部豪雨時に、市災害見舞金と市職員から募った義援金を日田市に送っている。