庭の泥をかき出す県生協連などのボランティア=2日午前、栃木市西方町真名子

庭の泥をかき出す県生協連のボランティアたち=2日午前、栃木市西方町真名子

庭の泥をかき出す県生協連などのボランティア=2日午前、栃木市西方町真名子 庭の泥をかき出す県生協連のボランティアたち=2日午前、栃木市西方町真名子

 台風19号の本県直撃から3週間を迎えた3連休初日の2日、被災地の栃木市には大勢の災害ボランティアが駆け付け、個人宅の後片付けや生活再建に力を貸した。企業や労働組合、生活協同組合などの呼び掛けに応じた職域ボランティアもおり、募金などによる経済的支援だけではない社会貢献の輪が広がっている。

 栃木市災害ボランティアセンターには、これまで2番目に多い380人(1日当たり)が県内外から集まった。

 個人などでの参加が多い中、県生活協同組合連合会からはとちぎコープ生協(宇都宮市)、よつ葉生協(小山市)の役職員8人が作業に当たった。山あいの沢から鉄砲水が押し寄せた同市西方町真名子、横倉貞夫(よこくらさだお)さん(78)宅の周りを埋め尽くした分厚い泥を、他のボランティアとともにかき出した。

 1人住まいの横倉さんは台風襲来時に避難したが、自宅に帰ると泥で玄関も開かなかった。「目も悪いので自分一人ではどうにもならない。皆さんに助けていただき本当にありがたい」と支援の手に感謝した。

 古口葉子(こぐちようこ)とちぎコープ理事長は「個人だけじゃ涙に暮れると思う。ちょっとでも手が入ることが大事」と汗をぬぐった。

 連合栃木下都賀地域協議会からは東光高岳(とうこうたかおか)、日立グローバルライフソリューションズ、日本コークス工業、東京電力、中央労働金庫などの7労組13人が加わり、浸水民家の泥やわらを除去した。児玉浩一(こだまこういち)議長は「地域に対し労組が果たせる役割もある」とスコップを握った。

 企業ボランティアでは、参加4回目というSABICジャパン合同会社(真岡市)から8人が集まった。「弊社は被害がなかったが、人ごとじゃない」と水沼信彦(みずぬまのぶひこ)チームサポーター(52)。

 清水建設栃木営業所も協力企業と共に9人が参加した。田崎広修(たさきひろのぶ)主任(46)は「これまで復旧工事をやっていて来られなかった。つらい思いをされている方々を少しでも手助けしたい」と被災者宅に向かった。

 県内被災地には、各地の青年会議所、足利銀行、イオンリテールなどもボランティアを送っている。