大学入学共通テストへの英語民間検定試験の2020年度の導入見送りが発表された1日、県内の学校や塾の関係者、現役の高校生からは困惑や安堵(あんど)の声が上がった。「これまでずっと試験対策をしてきたのに」「まっとうな判断」「正直ほっとした」。国の突然の方針転換を、冷ややかに受け止める人もいた。

 「今日から受験に必要な共通IDの申し込みが始まる予定で、その説明をしようとした矢先だった」

 宇都宮高で進路指導を担当する手塚貴志(てづかたかし)教諭(57)は驚きを隠せない。試験対策を重ねてきた生徒たちの反応も不安だったが、1日のホームルームで見送りを説明すると、「みんな冷静だった」と振り返る。

 民間試験は大学入試センターと協定を結んだ6団体の7種類あり、受験生は20年4~12月に最大2回受験する仕組み。今の高校2年生が最初の対象となるはずだった。

 宇都宮市、高校2年女子生徒(17)は「どの試験を受ければいいのか分かりづらいしお金もかかり、遠くの試験会場に出向く必要もあった。正直ほっとした」と歓迎。一方で「既に試験を申し込んだ友人が困っていた」と明かした。