金融市場のリスクの高まりを受け、金相場の高騰が続いている。銀と比べ約80倍も値が張るが、古代は銀の方が希少価値が高かったそうだ▼「円熟味のある」と同義語のいぶし銀からの連想もあるのだろう。シルバーは高齢者の、といった意味で使われることが多くシルバーライフ、シルバー世代などの言葉が一般化している。シルバー人材センターもその一つ▼先日、センターの社会的有用性を考えるセミナーが宇都宮市内であった。老年学を研究するダイヤ高齢社会研究財団の中村桃美(なかむらももみ)さんによれば、短時間でちょうどよい働き方ができる、いわば生きがい就業は「仲間との交流」や「健康維持増進」につながるという▼特筆すべき効果に介護予防がある。会員のうち35%が自らを虚弱としていたが、1年後には約2割が改善した。セミナーで体験談を報告した3人も「現役時代の緊張感はなく仲間とは対等」「精神的に楽。小遣い程度は稼げる」と口々に加入を勧める▼いいことずくめのようだが、会員数の減少と高齢化が課題と県連合会は指摘する。雇用延長の流れが強まりセンターへの関心が薄まりつつある▼草刈りや剪定(せんてい)などのイメージが強いが、近年は子育て支援や介護支援など仕事の幅も広がっている。生きがいづくりと社会貢献に役立つセンターがもっと見直されていい。