黒羽観光やなの小アユを使った創作料理「鮎ひたし」

 【大田原】那珂川産アユを使ったご当地グルメを手掛ける「黒羽ながら会」の清矢彰(せいやあきら)代表(62)は、台風19号で被災した黒羽観光やなで提供する予定だった天然アユを使い、創作めん料理「鮎(あゆ)ひたし」を開発した。「天然アユが食べたいという声に応えたい」と、短期間で仕上げた。経営する前田のそば店「禅味一笑」で、2日から年内いっぱいの期間限定で提供する。

 同やなは台風19号の豪雨による那珂川の増水で施設が壊滅的な被害を受け、今季の営業を断念した。

 秋の味覚・落ちアユを楽しみに訪れる観光客が「天然アユはどこで食べられるのか」と落胆しているという話を聞き、清矢さんは「やなを運営する役員の一人として『このままでは、黒羽・那珂川のアユが忘れられてしまうのでは』と危機感を抱いた」という。

 かろうじて流されなかった同やなの冷凍庫には天然アユが残っていた。「少しでも再建の足しになれば」と、急きょ小アユを買い取ってメニュー開発に着手。アユのだし汁に素揚げした2匹の小アユをひたし、うどんやそばなどの麺と一緒に食べる料理を考案した。

 アユだしのそばの実雑炊と、道の駅那須与一の郷で人気の「鮎みそ田楽」と共に天然アユづくしのセット(1千円)で提供する。

 清矢さんは「やなはもう駄目なのかとイメージを持たれてしまった面もあると思うが、再建に向け努力している。天然アユのおいしさを忘れさせないためにも、自分たちができることで協力していきたい」と話す。土日祝日限定で1日20食。(問)同店0287・54・4454。