浸水被害のあった住宅を回る県職員ら。住まいに関する相談に応じた=31日午前、栃木市

浸水被害のあった住宅を回る建築士(右)。住まいに関する相談に応じた=31日午前、栃木市

浸水被害のあった住宅を回る県職員ら。住まいに関する相談に応じた=31日午前、栃木市 浸水被害のあった住宅を回る建築士(右)。住まいに関する相談に応じた=31日午前、栃木市

 台風19号が本県を直撃してから間もなく3週間。県などには、被災者から住まいに関する相談が相次いでいる。県と県建築士会は31日、被災地の住宅を巡る戸別訪問相談も始めた。「雑菌が心配。消毒はいつやればいいのか」「床は張り替えた方がいいのか」。被災者からは、切実な声が寄せられている。

 県災害対策本部住まいの確保対策チームと県建築士会は28日から11月1日まで、栃木市役所と佐野市役所で無料住宅相談会を開いている。県によると、31日までに計80件の相談があった。床上浸水した住宅の修繕に関するものが特に多いという。

 31日には、被災住宅を回って相談を受け付ける戸別訪問相談を開始。この日は5班計10人が栃木市内の439戸を訪れ、住宅の応急修理の制度や自治体の支援窓口などの情報をまとめたチラシを配布し説明した。

 「消毒が来てくれたら、2階にある荷物を1階に置けるようになる。早く来てもらいたい」。同市薗部町2丁目、パート従業員安達奈己(あだちなみ)さん(45)は同日午前、自宅に来た県職員らに訴えた。浸水の影響による悪臭などにも悩まされているという。

 この日の戸別訪問では、住宅の消毒についての相談が目立った。消毒は市が進めているが、担当者は「浸水被害の件数がとても多く、作業がなかなか進んでいない」と明かす。30日現在、消毒作業を終えたのは浸水被害のあった住家の16%ほど。市は人手を増やすことを検討しており、担当者は「スピーディーに対応していきたい」と強調した。

 相談は他に、災害ごみの回収や罹災(りさい)証明書の申請などに関するものもあった。県の担当者は「関係する市町へ伝えるなどして対応していきたい」と話した。

 戸別訪問相談は1日から佐野市でも実施。栃木、佐野市で8日まで行う予定という。県は、他市町で行うことも検討している。