水没した道路の土砂を集める豊島さん(右)

塩生社長らが復旧を進めるつり場

水没した道路の土砂を集める豊島さん(右) 塩生社長らが復旧を進めるつり場

 【日光】台風19号の本県直撃から間もなく3週間。市北部の三依地区はいまだ被害の影響が残っている。土砂崩れなどの被害があった中三依の「三依渓流つり場」は、懸命な復旧作業で1日の一部営業再開にこぎ着けた。一方、キャンプ場などがある同所の「みよりふるさと体験村」ではボイラー室の床上浸水が尾を引き、今季の温泉営業を休止。その他の施設を営業しながら、全面復旧を目指している。

 同つり場の塩生勇一(しおのゆういち)社長(66)は31日、重機を使い、土砂崩れや流木、増水で変わった川の流れを元の状態に戻す作業を進めていた。「もっと困っている人たちがいるから、自分も営業再開に向けて頑張るしかない」と話す。先週末の大雨で当初予定していた10月26日の再開は延期したが、諦めなかった。

 同つり場は2015年の関東・東北豪雨の教訓を生かし、事前に近くの高所に重機を移していたため、台風通過直後から復旧作業を始められた。幸い養殖池は無事で、1日の一部営業再開の見通しが立った。

 「つり場の半分程度を復旧できた。営業を続けながら全ての再開を目指したい」と塩生社長。ヤマメ100キロを放流し、利用者の来訪を心待ちにする。つり場は例年通り11月末まで営業する。

 同体験村はボイラー室の部品交換が必要となり、温泉施設「男鹿の湯」の営業再開の見通しが立たなくなった。利用者には付近の入浴施設や湯西川、塩原温泉の利用を促している。

 キャンプ場へ行くための野岩鉄道会津鬼怒川線の線路をくぐる二つのトンネルは、道路の水没、陥没が目立つ。31日、車が通行できるように通路の復旧作業を行った同体験村の運営担当豊島多央(とよしまたお)さん(29)は「温泉以外のバーベキュー場やコテージは営業できている。3連休に向けて復旧を進めたい」と話した。