宇都宮市内の認可外保育施設「といず」=廃止=で2014年7月、宿泊保育中の同市、山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=が死亡した事件で、両親が宇都宮市と施設側に約1億1400万円の損害賠償を求めた民事訴訟の最終弁論が30日、宇都宮地裁で開かれた。愛美利ちゃんの父親(54)は意見陳述で「子どもたちの未来のためにも英断を下してほしい」と訴え、結審した。伊良原恵吾(いらはらけいご)裁判長は「慎重に判断したい」と判決の期日指定を後日に見送った。

 両親は元施設長の女(63)=保護責任者遺棄致死罪などで懲役10年確定=ら施設関係者のほか、事件発生前に不適切なといずの保育内容を知らせる匿名通報を受けながら、事前通告なしの特別立ち入り調査を怠ったとして市に損害賠償を求めている。