台風19号を受けた県議会臨時会議が30日開かれ、福田富一(ふくだとみかず)知事は、県内公立学校の被害額が約25億円になることを明らかにした。これまでに判明している公共土木施設や農業、森林、中小企業、水道施設の被害額と合わせると計737億円超に上る。福田知事は被害対応のための補正予算について、2015年の関東・東北豪雨時の255億円を「大幅に上回る規模となる」との見通しを示した。11月上旬にも臨時会議を開き、補正予算案を提出する方針。

 被害額は公共土木施設365億9千万円、農業関連169億3400万円、森林関連49億5600万円、中小企業110億円、水道施設17億3600万円が判明している。福田知事は「まだ不明な部分があり拡大する」と述べた。

 県教委によると、公立学校の被害額は関東・東北豪雨の約7億9千万円の3・2倍。最も多額の被害となったのは栃木工業高の11億円超。実習機械の浸水やグラウンドへの土砂流入など甚大な被害を受けた。県立校全体では13億8500万円となり、市町立別は佐野市が3億4500万円、次いで栃木市2億6200万円、鹿沼市2億3700万円などだった。

 今回の台風では、河川の氾濫により住宅1万9千棟超が浸水被害を受けている。福田知事は「特に被害が大きかった箇所は、流下能力を増大させる改良復旧に取り組む」と強調。小さな河川による浸水被害が相次いだため、簡易的な浸水想定区域図を作成し、市町にハザードマップの整備充実を促す考えなども示した。

 三森文徳(みもりふみのり)氏(とちぎ自民党議員会)の質問に答えた。

台風19号による県内公立学校の被害額  
※県教委まとめ、30日現在  
県   13億8500万円 
佐野市  3億4500万円 
栃木市  2億6200万円 
鹿沼市  2億3700万円 
小山市  1億5000万円 
下野市  1億4000万円